
地球環境の変化や食品加工技術の進歩で、旬も分からなくなっている昨今、
月2回配信の24節気の暦だよりで、日本の季節感を思い出しますように!
「暦だより」立冬 ~りっとう~
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令和8年11月7日(土) 旧暦9月28日 立冬 ~りっとう~
この日より立春までが暦の上で冬。「冬が立つ」との文字通り、初めて冬の気配が現れてくる頃です。
麗らかに且つ爽やかに冬立ちぬ /相生垣瓜人
零余子 ~むかご~
零余子は自然薯(じねんじょ)や長薯(ながいも)などの葉の付け根に付く球芽のこと。形も大きさも様々でかわいいジャガイモのようです。ほおっておくとぽろっと自然に落ちてしまうのですがその前にとって食用にします。今の季節はときどき八百屋さんでも売っています。「むかごご飯」は水洗いした零余子をご飯と一緒に普通に炊きます。お好みで塩や醤油、昆布なども入れて。零余子だけを炒めたり、蒸したりして塩をまぶすだけでも今しか味わえない野趣あふれる一品の出来上がりです。
枯枝にからみて枯るる零余子かな /長谷川零余子
ほろほろとぬかごこぼるゝ垣根かな /正岡子規
うれしさの箕にあまりたるむかご哉 /与謝蕪村
こぼるるを溜めてひとりの零余子飯 /奥田とみ子
伸べし手をつたひこぼるゝ零余子かな /大橋越央子

21/立冬 秦河勝の古墳へ向かう祭
坂越の舟祭は大避(おおさけ)神社の祭礼で、瀬戸内三大船祭の1つで国の重要無形 民俗文化財になっています。聖徳太子が殺された?自害させられた?時、側近の秦河勝が危険を感じて逃げた先が坂越。失われたユダヤ10氏族の舟が湾に浮かぶ生島の秦河勝の古墳へ向かう祭。神輿を載せた船団が島の御旅所に向かい、日没後に帰って来ます。

20/霜降 大規模な修理
京都御所の紫宸殿が30年ぶりの大規模な工事が始まる。その前の1週間のみ高御座など無料開放とのニュースに国内外から見物客がどっと押し寄せた。工事期間は約9年間、生きてまた見られるか? 比叡山の根本中堂の最後を見た母がこちらも10年かけての工事が終わった今、生きていてもリハビリ病院では・・・我らはどうなるか?

19/寒露 京都野鳥の会
気持ちの良い秋の日、下鴨神社を中心とした野鳥の会に双眼鏡を持って参加。ベテランは三脚付きの望遠や単眼鏡を携帯なので、近くにいる新入りには親切に見せてくれる。おかげで今まで一括りの白鷺の区別が分かり、トビも身近に。先輩曰く、始めの頃は新たに3つ覚えると次回は2つ忘れると(笑)

18/秋分 日本はつくづく平和
先週、上野の都美術館で開催中の展示会に。海を越えた襖絵が150年ぶりに奇跡の再会。大英博物館と青森の旧家に分かれていたものが狩野派の続きの作品と判明。このニュースに降り頻る雨にもかかわらず、長蛇の列は入場前も会場内も続く。平日にこれだけの文化を支える人たちがいる日本はつくづく平和だと思った。

17/白露 目は肥えてくるのに
酷暑と災害の続く過酷な8月を皆様いかがお過ごしでしたか? 私は来年から始まる蕪村の英語俳句に添える俳画の手本作りに。868句の翻訳の中から3年分の90句を選ぶ。それを筆グラフィーで書く。それに相応しい俳画を考える。これがかなりの大仕事。まだまだ時間がかかる。目は肥えてくるのに腕は思うようにいかず(苦笑)

16/処暑 祈りの送り火
ここ10年、豪雨2回、コロナ3回で半分は取りやめになった五山送り火、今年は台風も過ぎた後で幸でした。各地域の人々が始めたこの行事の始まりは室町とも江戸とも不明で、それがいつしかまとまった行事に。準備を含め、地域の家々も高齢化でいつまで続けられるかわからない。今回が最後かもと、祈りの送り火でした。

15/立秋 共同体の維持につながる祭や神事
普通、名越の祓は6月末ですが、下鴨神社は立秋の前日に開催。御手洗池で祓の儀式が終わると池に50人の裸男が登場。下鴨神社祭神の玉依姫の説話にまつわる神事で、賀茂川に流れてきた矢、これを取りあう威勢のいい神事。この神事を支える地元の人々。祭や神事をやることは一種の共同体の維持につながりますね。

14/大暑 過疎と過密の日本
人知れず滋賀の奥まった寺、大池寺。ここに小堀遠州作の庭があり、今がつつじの季節とTV。さぞ混雑するだろうと平日に出かけた。最寄りの駅で降りたのは私一人。バス の乗客も一人。寺に着いてみれば、住職と奥さんがバラバラと来る客相手に受付から各所の説明に奔走している。ここも人手不足。日本は過疎と過密ですね。

13/小暑 神社火災で浮かび上がる問題
写真は空海も修行した1200年以上の広島県の霊火堂が全焼。他にも最近たて続けに起きている神社火災。国会でも取り上げられ、確かなところはまだ分かりませんが、放火犯は日本人ではなさそう。そして放火以外にも問題が浮上。コンビニより多い神社の数。疲弊した神社が売り渡されている。解決策のいい知恵はないものでしょうか?

12/夏至 小さな礼儀正しい日本人
最近のインバウンドに大ウケなのが日本の子供達。通園バスが迎えに来るとちゃんとご挨拶。横断歩道を渡る時には止まってくれた車に手をあげて、渡り終えたらおじきをする。通学路では車道側の大きな子が小さな子の手を引いてあげる。日本では普通の光景が小さな礼儀正しい日本人として海外の人達は大感激している。

11/芒種 倭寇の子孫が住んでいる島
朝鮮半島と九州をつなぐ対馬・壱岐の旅。ここは古代神話、渡来人の足跡、弥生集落、古墳、神功皇后の出兵、遣隋使、白村江の戦い、遣唐使、刀伊の入寇、日宋貿易、元寇、秀吉の出兵、日明貿易、朝鮮通信使、日露戦争の遺跡など、日本史の全時代にわたる足跡が残っている。倭寇の親分の子孫まで残っているとは、凝縮の島だ!

10/小満 住職が1人の寺
先週、琵琶湖の南にあるひっそりとした寺々へ。本堂や三重塔が国宝の2寺には重文の仏像も複数ある。平安期の檜皮葺の屋根の老朽化に国からの助成があっても修理費不足の長寿寺。尼僧が独り守っている常楽寺では仏像2体が盗難に遭っている。いづれも住職が1人。とても手が回らず、なんとかならないものか?考えてしまった。

9/立夏 京都の行事を支える職人さん
4月の終演間近にもかかわらず、友人のおかげで切符が手に入り都踊りを見た。入口を入ると過去の舞妓さんの浅葱色の着物が並んでいる。Shokuninの本でも紹介した友禅の五代田畑喜八さんの作。思い返せば取材の時、毎年都踊りの着物が大変だと。確かに都踊りも田畑さんなしでは続かない。京都の行事は多くの職人さんに支えられている。

8/穀雨 抹茶と和菓子
以前Shokuninの本を作った時の鎧師の明珍阿古さんの個展が虎屋ギャラリーで開催。明珍さんはお墓が同じ法然院で、除夜の鐘も一緒についた。虎屋の隣が仕事場の表具師の薮田夏秋さんも本に協力。薮田先生は東京以来のつながりで日本文化紹介の旅で英国にも同行。気持ちのいい虎屋のテラスで水面に反射する桜を見ながら抹茶と和菓子を楽しんだ。

7/清明 桜との相性もいい高瀬川
京都の高瀬川は江戸時代、角倉了以・素庵親子が鴨川沿いの屋敷から水を引いて造った物流運河。京と伏見を結ぶ11kmの浅い運河には 、今も一之船入に浮かぶ平底の十石舟が使われた。森鴎外の罪人を運ぶ小説「高瀬舟」、幕末には川沿いにある材木商「酢屋」は坂本龍馬の活動拠点。物語が多い高瀬川沿いは桜との相性もいい。

6/春分 心のこもったおもてなし
2月3月、大阪の枚方(ひらかた)市観光協会主催のWalkingTourに参加。各10人のグループにはボランティアガイドが付く。約2時間半で4kmほどのコース地図、歴史的な見所解説、アンケート用紙と鉛筆、これらが綺麗な手作りの袋に入っている。休憩やWCの時間も考慮し参加費300円とは。心のこもったおもてなし、いいですねぇ^_^

5/啓蟄 解き明かされる謎
技術の進歩は古代史の謎を解き明かしていく。埼玉の稲荷山古墳から出土の刀剣の錆をとる前にレーザー光線を当てた。そこに浮かび上がった金象嵌された115文字。それは日本に漢字伝来以前の時代、謎の4世紀と言われる日本史に21代雄略天皇が実在人物と判明。しかも大和朝廷の範囲まで分かる発見。スゴイです^_^

4/雨水 日本のデザイン力
1分の遅れで発車され、その後の予定は予期せぬ方向に。トンネルを抜けると亀岡は濃霧に包まれ連絡バスの姿なし。で、自転車を借りようとしたら霧で車体は濡れ、風邪ひきそう。TAXIで寺の名を告げたら、運転手さんの勘違いで反対方向に走る。散々な目に遭った結果は、思いもかけず7つの可愛いスタンプget。七福神の特徴を簡潔にまとめ上げる日本のデザイン力、上手い!!

3/立春 鬼さんは渡来人
2/3は節分で神戸の友達の案内で西宮神社→国宝の太山寺→長田神社へ。京都と違い、神戸の西側?の追儺式は豆で鬼をはらいません。鬼さんは良いことをした鬼(渡来人)。鋳造、土木、農耕、酒造など新しい技術を教えてくれて、人々の暮らしが良くなって感謝された鬼達とのこと。西宮神社は福を持ち帰るという考え方で鬼のいない節分祭。見識の幅が広がります^_^

2/大寒 歳をとるのもいいもんだ
長年疑問に思っていたことが、ふとしたことで納得する時がある。松の内に出かけた奈良の飛鳥宮跡に立って大和三山を眺めた時、なるほどここなのかと。古代の奈良盆地は大きな湖で、それを長い年月かけて埋め立てた。盆地の南端には土地があり、飛鳥、藤原京、平城京と北へ土地が広がったのか、と断片的な知識が繋がることが増えてきた。歳をとるのもいいもんだ^_^

1/小寒 世界に広がる日本語
新しい年が明けました。今年もどうぞよろしくお願いします。
最近の日本語ブームは一過性のものではないようです。アフリカ15ケ国がひらがなを採用。アラブでも日本の学校教育が盛ん。英国では小学校で日本語授業が始まったのを皮切りに70万人が日本語を学習。バチカンに続いてEU27ケ国が公式デジタル言語に日本語採用。今や世界中の頭脳が日本語のみならず、それを使っている日本社会研究に情熱を注いているようです^_^